2006年6月18日日曜日

【追悼・宿沢広朗氏・2】日本大健闘

試合当日は5月末にしては、かなり蒸し暑い日曜日の昼下がりだったと思う。実は私は、キックオフを見逃して前半数分過ぎてから入場したのを覚えている。日本のプレースキッカーを務めていたのは、サントリーに所属する山本という背の高いフルバックだった。彼がペナルティゴールを決めて、日本がリードを奪ったところで私は着席した。

この時の日本のメンバーをざっと思い出してみると
1.太田(NEC)2.藤田(日新製鋼)3.田倉(京産大)4.林、5.大八木(以上神戸製鋼)6.梶原(東芝府中)7.中島(NEC)8.ラトゥ(三洋電機)
9.堀越(早大)10.青木(大東文化大)11.吉田(明大)12.平尾(主将・神戸製鋼)13.朽木(トヨタ)14.ノフォムリ(三洋)15.山本(サントリー)だったと思う。

この初夏のような蒸し暑さが日本に幸いしたか、スコットランドはなかなか日本との得点差を詰めることが出来ない。なにしろフルバックのグラスゴーという選手がキッカーを務めていたのだが、イージーなキックをミスしまくっていた。

そのうち、日本にナイストライが生まれた。左オープンに展開すると、ボールを受けた左ウィング吉田が快走。相手ディフェンスを十分にひきつけてから絶妙のショートパントを蹴り、ボールがインゴール内に転がり込む。虚を疲れたスコットランドのバックス陣が急いで戻ろうとするのだが、吉田は快足を生かして一足早く相手ゴールにエリアに侵入し、ボールを押さえてトライを奪った。吉田は立ち上がり、同じく学生の堀越と抱き合って喜んだ。会場の雰囲気もこれで一気に盛り上がった。

2006年06月18日09:37

mixi

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