2007年12月29日土曜日

ロビンソンらが叙勲

【海外ラグビー情報ノート】

ワールドカップ・フランス大会で準優勝を遂げたイングランド代表ですが、ブライアン・アシュトン監督と、そして大会を花道に現役を退いたジェイソン・ロビンソン氏に、それぞれ大英帝国勲章 Order of the British Empireが授与されることになりました。

http://sport.guardian.co.uk/news/story/0,,2232901,00.html

ロビンソン氏にはOBE(オフィサー)そしてアシュトン監督にはMBE(メンバー)それぞれ与えられます。ロビンソンは2003年大会のあと、MBEを既にもらっています(写真)

大英帝国勲章についてはこちら。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E8%8B%B1%E5%B8%9D%E5%9B%BD%E5%8B%B2%E7%AB%A0

真田広之はMBEをもらっているんですね。

2007年
12月29日
10:12

2007年12月18日火曜日

野人残留

ワールドカップでも強烈な存在感を見せ付けたフランス代表セバスチャン・シャバルですが、このたび所属チームのセール・シャークスと契約を更新しました。
母国に帰ってプレーする選択肢もありましたけど、やはり比較的平穏なイングランドでの生活を望んだようですね。つい先日30歳の大台を迎えたことですし、このまま現役を英国で全うする可能性も出てきました。

Sebastian Chabal to stay at Sale Sharks

http://www.telegraph.co.uk/sport/rugbyunion/2328892/Sebastian-Chabal-to-stay-at-Sale-Sharks.html

2007年
12月18日
22:34

2007年12月10日月曜日

BBCスポーツパーソナリティ・オブ・ザ・イヤー

英国のテレビ局が選ぶ、今年の最優秀スポーツ賞"BBC Sports Personality of the Year Award"が決まりました。

 

Calzaghe wins Sports Personality   

England's rugby union team took the Team of the Year Award after their remarkable achievement in defying the odds to reach the Rugby World Cup final.

Talking on behalf of the team, blind-side flanker Martin Corry said: "I think the term 'rollercoaster of emotions' is often overused but it seems perfectly apt to describe our journey through the World Cup.
"I think every one of the players, the management and the coaches all deserve a mark of respect for that."

http://news.bbc.co.uk/sport1/hi/front_page/7135700.stm


最優秀選手は、プロボクシング世界スーパーミドル級王者のジョー・カルザゲ(ウェールズ)。F1界の超新星、ルイス・ハミルトンらを抑えての受賞となりました。
そしてチーム部門では、大方の予想を裏切ってW杯準優勝を果たした、イングランド代表チームが選ばれています。

イングランドからは選手部門でも、現役を引退するジェイソン・ロビンソン氏が5位。またジョニー・ウィルキンソンが7位に食い込んでいますね。
また海外スポーツ選手部門では、プロテニスのロジャー・フェデラーが選ばれました。
2007年
12月10日
09:51

2007年10月14日日曜日

W杯準決勝・フランス対イングランド

いまフルタイムの笛が鳴ったところです。
難しい試合でした。80分間通して、あまりエキサイティングなプレーは無かった。だがそれ以上に難しい試合だった。どちらにもはっきりと流れがいなかったと思います。それぞれ決定的チャンスを何度か迎えながらも、トライを取れない展開が続きましたからね。

基本的には、フランスが試合を通じてペースを握っていたと思うのですが..
しかし勝ったのはイングランド。試合を決めたのはウィルコのDG。
開催国フランス、準決勝で敗退。悲願の初優勝はなりませんでした。
野人の号泣、いや咆哮が胸を打ちます。

イングランド、接戦を制して2大会連続の決勝進出です。
しかし南アのレフリーということで、ちょっと判定に疑問が出るかもしれないですね。恣意的な笛があるとは思えないのですが、フランスサイドの見方によっては...
やっぱり、完全な第三国(NZ&豪州)の審判に変更した方が良かったかもしれないですね。

イングランドは今大会どころか、前回からほぼ4年、ずっと低迷期に入っていたような印象しかないですね。しかもW杯に突入して、1次リーグはあの体たらくでしたからね...それがどうして、ここまで復活できるのか。面白いもんですね。
フランスは、本当に残念でしょうね。なんだかんだ言ってそのまま勝つのかな、という展開に思えましたから。それにしても試合開始早々のエラーが、結局は高くついたという結果になってしまったですね。

ウィルキンソンなんて、この4年間殆ど使い物にならないくらいにコンディションが悪かったですからね。「ケガのデパート、ニューカッスル支店」でしたから。

大会に入ってからも同様でしたが、大事なシチュエーションでの試合では炎の復活。フランス戦では、ディフェンスも身体を張っていましたよね。W杯のためだけにプレーしているのでは無いでしょうけど、結果的にはそんな感じになっています。

2007年
10月14日
05:47


2007年9月17日月曜日

プレミアシップ開幕

【国際ラグビー情報ノート】

ワールドカップ一色のラグビー界ですが、イングランドの国内リーグ、ギネス・プレミアシップもひっそりと?土曜日に開幕しました。

いや、ひっそりでも無いですね。開幕戦ダブルヘッダーの行われたトゥイッケナムには、4万人近い観衆が詰めかけたようですからね。
各チームとも、代表メンバーを欠いてはおりますが、そんな中試合に臨んだ欧州チャンピオンのワスプスが、サラセンズに敗れて黒星発進となりました。
また日曜日に行われたリーズ対グロスター戦では、ラグビーリーグから転向したグロスターの超大物ウィング、レスリー・ヴァイニコロ(写真)が登場。いきなり5トライを挙げてチームの勝利に貢献するという、なんとも衝撃的なデビューを遂げています。

2007年
09月17日
11:50

2007年9月11日火曜日

リーグW杯の失敗に学ぶ

今回も20カ国の参加で行われているラグビーW杯だが、やはりグループリーグではミスマッチの連続。その筆頭が日本というのも残念なのだが、これは海外から見れば、強化に失敗している日本の方が悪い、ということになる。
実際、アルゼンチンのようにかつては日本も善戦していた国が、開催国フランスを破るという金星を挙げているのだ。

そこで、本大会の参加国数が次回2011年のW杯から削減される方向で動きそうだが、私は賛成である。いまのラグビーの普及状況を思えば、やはり16カ国が適正な数字であろう。
AB両グループの分離開催が出来るのならばなお良し。その場合は、12カ国×2グループでオッケーだと思う。

Aグループ=イングランド、フランス、ウェールズ、南ア、オーストラリア、NZ、スコットランド、アイルランド、イタリア、アルゼンチン、サモア、フィジー

Bグループ=カナダ、トンガ、米国、ルーマニア、日本...

というところであろうか。
とにかく試合数ばかり多くなって、ミスマッチが乱発されるのは好ましくない。適切な対戦相手と戦うのがベターなはずだ。

どうもラグビーは、ワールドカップ開催では先駆者である、13人制ラグビーリーグの失敗に学んでいないような気がする。
早くからプロ化へ移行していたリーグでは、1950年代から既に「ワールドカップ」と称するイベントを定期的に行っていた。だが、リーグというのはまったく世界的な普及が行われていない競技で、実際に参加していたのは英国(グレートブリテン=ラグビーのライオンズに相当)、フランス、豪州、そしてNZの4カ国しかなかった。つまり、現在のトライネーションズ・シリーズに毛が生えたようなものだったのだが、ここに途中から力を伸ばしてきたパプアニューギニアも加入し、5カ国参加の大会になった。この程度の規模の大会ではあったが、試合自体はなかなか面白く、見所のあるトーナメントとして機能はしていたのである。

この調子で、内輪受けの大会を粛々とやっておけば別に問題なかったのだけれど、1995年のセンテナリー(リーグ創設100周年記念)大会から、様相が一変する。この頃にはリーグもまだ、ラグビーユニオンから選手を多く引き抜いていた時期であり、世界的に知名度の高い選手も多かった。そしてラグビーW杯が順調に発展してきていた危機感からか、一気に参加国の拡大を図ったのである。

結果として、1995年のリーグ・ワールドカップでは、一気に倍増の10カ国が参加した。とはいえ、英国はイングランドとウェールズに分かれてしまい、やや弱体化。さらにフィジーやトンガ、サモア、また南アといったラグビーでは強豪の国々も加入したが、優勝を争うような力は当然、備えてはいなかった。
さらに2000年大会では、ロシアやアイルランド、クック諸島、レバノンらが水増しで加入。当然のごとく大差の試合が乱発されて、ファンの関心はあっという間に低下してしまったのである。大会は盛り上がりに欠けた。

リーグは、この時の痛手からようやく立ち直り、来年には実に8年ぶりのワールドカップをオーストラリアで開催する。もはやユニオンのW杯に大差を付けられてしまった形なのだが、この大会が成功するという保証はまだ無い。同じ轍をラグビーでも踏んでしまうのか、それとも何か対策を打たれるのか。
 
2007年
09月11日
01:16
 
 

2007年9月10日月曜日

最初の週末を終えて...

【ラグビーW杯】

というわけで、日曜日の試合も全て終わりましたね。南ア対サモア戦は、後半の途中までしか見ませんでした。ハバナはハットトリック+1ですか、さすがですね。南アは審判に助けられた部分もあり?

またモンゴメリーの拙いタッチキックから、サモアにあっさりとトライを奪われたのですが、それ以外はほぼ危なげない内容の勝利を収めています。
サモアはよく頑張ったと思うし、不運な面もあったと思いますけど、スコアの面でもうちょっと食らいついて欲しかったですね...イングランドとの試合が2位を決める試合になると思いますけど、ウィルコが万全の体調で出てくれば、あっさりイングランドが勝ちそうな気がしますね。

アイルランド対ナミビアの試合は見ませんでした。しかし、スコアを見ると...イカンですな、これは。「死のグループ」に入っているのに、ナミビア相手にもたつくようでは先が思いやられませんか。

まぁ開幕戦からいきなり波乱の幕開けで、なかなか面白い試合が続くワールドカップ。とはいえ、最初の週末からこんなに興奮して見ていては、準決勝辺りで息切れしてしまう危険性も高い...ちょっとペースダウンしよ。
 
2007年
09月10日
07:15
 
 

2007年9月9日日曜日

イングランド対USA

【ラグビーW杯】

前半しか映像は見られなかったんですけど、後半は1トライずつ挙げたって所でしょうか。
ウィルコのいないイングランド、やっぱり調子よくないですね...アメリカ相手にこの内容じゃダメッしょ。南アはおろか、サモアにもやられそうです。
ただ、少なくとも前半終了間際までは、殆ど差を感じさせない展開でした。レベルはともかく、これ6ネーションズだよと言われれば、なんとなく信じてしまいそうな試合です。それだけアメリカも気持ちで負けず、イングランド相手に当たり負けしていない印象でした。
少なくとも日本対豪州みたいに、クラッシュした時点で明確な力量の差がある、という感じはまったくありません。結局ラグビーとは、パワーとコンタクトプレーのゲームなんですかね...

そうだとすると、現状の国際ラグビーにおいては、ジャパンよりアメリカのほうが生き残る余地はありそうです。
ラグビー文化が無いに等しい、アメリカにすら勝てそうにない日本ラグビーに、果たして未来はあるのでしょうか。フィジー戦は、やはり重大な戦いになりそうです。

アメリカ(勝ち点0) 10-28 イングランド(勝ち点4)
 
2007年
09月09日
04:41
 
 
 

2007年9月8日土曜日

ジャパン緒戦、vs豪州

【ラグビーW杯】

日本 3-23 豪州(前半終了)

ワラビーズもちょっとエンジンかかっていませんな…やはり実戦から遠ざかっているからか、エラーが結構目立ちました。
日本は接点でのパワーの違いが明白ですけど、なんとかトライをとりたいですね。

日本(勝ち点0) 3-91 豪州(勝ち点5)

後半はまったくの壊滅状態でしたね。
前半ワラビーズの調子が悪かっただけで、内容は予想通りの100点ゲームでした。特に無抵抗状態であっさりトライをとられ続けたのがよくない。

いくらBチームとはいえ、これはさすがに印象悪すぎです。おそらく、次回W杯の参加国数が減らされる要因のひとつになるでしょう。
 
2007年
09月08日
23:38
 
 

開幕戦から波乱

【ラグビーW杯】

フランス(勝ち点1) 12-17 アルゼンチン(勝ち点4)

アルゼンチンが開幕戦で、開催国フランスを破る大波乱の幕開けです。
前半は、フランスが押されっぱなしの展開。決定的チャンスをほとんど作る事ができず、サンドニのスタッド・ド・フランスを埋めた8万大観衆も静まり返っていました。

後半は野人シャバールやミシャラクを投入、反撃に出ますが、遂にアルゼンチンからトライを奪うことさえできませんでした。
勝負に負けても試合で勝つ可能性はありましたけど、フライハーフで先発のダヴィド・スクレラとミシャラクが後半、クルーシャルな場面でのPGをそれぞれ外してしまいました。
ああいうミスが出ては、国際試合では負けますね。
まだまだ気が早いですけど、もしフランスがグループ2位に回ったら、QFでグループCの勝者、つまりオールブラックスと対戦。しかもこの試合だけフランスではなく、カーディフでの開催です。

今日の試合見て、NZの連中はどう思ったかな。


2007年
09月08日
05:52


2007年9月6日木曜日

ワラビーズ本気!

【ラグビーW杯】

日本戦に臨む、豪州代表のメンバーが発表になりました。
FBはヒザじん帯の負傷から復帰のレーサム、またミッドフィールドは、主将のモートロックがギタウとのコンビで務めます。
ハーフはグレーガン、そしてファイブエイスはラーカムのベテラン揃い、さらにトゥキリやジョージ・スミスも先発と、これは洒落にならないメンバーですよお客さん!

対するジャパンはBチームで臨むと思いますので、100点差ゲーム確定?
「だからジャパニーズはダメなんだよ~」とルー大柴に言われないように頑張ってください。

【豪州代表メンバー】
1. Matt Dunning, 2. Stephen Moore, 3. Al Baxter, 4. Nathan Sharpe, 5. Dan Vickerman, 6. Rocky Elsom, 7. George Smith (vc), 8. Wycliff Palu, 9. George Gregan (vc), 10. Stephen Larkham, 11. Lote Tuqiri, 12. Matt Giteau, 13. Stirling Mortlock (c), 14. Adam Ashley-Cooper, 15. Chris Latham.
Reserves: 16. Adam Freier, 17. Guy Shepherdson, 18. Hugh McMeniman, 19. Stephen Hoiles, 20. Berrick Barnes, 21. Drew Mitchel, 22. Mark Gerrard.

まぁ日本戦ということを抜きにすると、ちょっとワラビーズはスケールダウンしているというか、世代交代が上手く行ってない印象がありますね。
バックスはウェンデル・セイラーやマット・ロジャーズがいなくなりましたし、FWもイールズやオファフェンガウ、ケフなどがいた時代に比べると、ちょっと迫力に欠けているような印象もあります。

ただ20番のべリック・バーンズ、彼もリーグからのクロスコード組なんですけど、今回のW杯スコッドに抜擢されて日本戦のメンバーに選ばれました。まだ21歳と若い彼がプレータイムをもらえたら、溌剌としたプレーに注目してみてください。

2007年
09月06日
00:31

2007年9月4日火曜日

ウィルキンソン、初戦欠場

【ラグビーW杯】

イングランド代表フライハーフのジョニー・ウィルキンソン(ニューカッスル)は、火曜日の練習中に足首をひねってしまい、グループリーグ初戦のアメリカ戦に欠場が決まりました。
うーん、どうしてこんなにケガをしてしまうのか...
 
ウィルコの代役は、バース所属のO.バークリーが指名されました。
ベテランCTBのマイク・キャットが先発。またジェイソン・ロビンソンやダラーリオなど、相変わらず2003年の優勝メンバーが多いですね。
元ラグビーリーグ全英代表主将のアンディ・ファレルも控えで選ばれていますけど、この人もまたベテランです。
2007年
09月04日
22:09

 
ウィルコ続報ですが、どうもアンクルの負傷が意外に重いかもしれません。
来週の火曜日には、対南ア戦の出場メンバーが正式発表されるんですが、それまで彼の出場可否については様子を見るようです。今の段階では、2戦目から出場できるという保証はまだない、ということですね。
いまは治療がうまく行くことを祈るばかりです。

2007年
09月06日
00:21

カナダ、堂々のベスト8入り狙い

日本と同じグループに入ったカナダ代表。1991年の第2回W杯ではベスト8に進出し、オールブラックス相手に一歩も引かないガチンコ勝負を演じて話題となりました。当時の中心選手だったグレン・エニスは、サントリーでもプレーしましたね。

そのカナダを今回率いるリック・スギット監督は、今大会でも1次リーグ通過、準々決勝進出を目標にしていることを明らかにしました。カナダには欧州でプレーしている選手もメンバーに含まれており、非常にポジティブムードで大会を迎えるようです。
日本のように1-2勝が目標ではありません。ずばり、ウェールズにも勝って3勝を挙げよう、ということなのです。

しかしこの発言、当然ウェールズが黙って見逃すはずがない。ラグビーユニオンとリーグの両方でウェールズ代表として活躍した、かつての天才SOジョナサン・デービス氏がさっそく反論しています。
ただ日本戦と違って、ウェールズはカナダとフランスで対戦(9/9、ナント)なんですよね。そこはちょっと、スコア的にもつれる要素になるかもしれない。

でも...カナダといえば、日本が1勝を見込んでいる相手ですからね。そんな活躍されると、ちと困ります。

Canada target quarter-final spot
Canada coach Ric Suggitt has targeted a quarter final place for his side ahead of the 2007 Rugby World Cup.
 
 
2007年
09月04日
12:08
 
 

ミシャラク、エリサルドは控え

【国際ラグビー情報ノート】

ワールドカップ開幕戦のアルゼンチン戦に臨む、フランス代表のメンバーが発表になりました。
注目のフルバックはセドリック・エマンス(トゥールーズ)。彼は主にウィングでプレーしている選手であり、この起用がどう出ますか。

なおハーフバックスは、ピエール・ミニョニとダヴィド・スクレラのコンビとなりました。


【フランス代表出場メンバー】

Cedric Heymans, Aurelien Rougerie, Yannick Jauzion; Damien Traille, Christophe Dominici; David Skrela, Pierre Mignoni; Olivier Milloud, Raphael Ibanez (capt), Pieter de Villiers, Fabien Pelous, Jerome Thion, Serge Betsen, Remy Martin, Imanol Harinordoquy.
Replacements: Dimitri Szarzewski, Jean-Baptiste Poux, Sebastien Chabal, Julien Bonnaire, Thierry Dusautoir, Jean-Baptiste Elissalde, Frederic Michalak.
 
2007年
09月04日
02:05
 
 

2007年9月2日日曜日

ヘイスティングス会長

【国際ラグビー情報ノート】

スコットランド代表の名フルバックとして活躍したギャビン・ヘイスティングス氏が、エディンバラ・ラグビー(マグナーズ・リーグに所属)の新会長に就任しました。
あまりいいニュースの少ないスコットランドのラグビー界ですけど、彼のような世界的知名度の高い人が頑張って盛り上げてくれると良いですね。

2007年
09月02日
14:42

2007年8月31日金曜日

豪州国内を揺るがす大スキャンダル

【国際ラグビー情報ノート】

ラグビーリーグ界の伝説的スーパースターとして活躍し、現在ではラグビーユニオンの豪州代表ワラビーズでキッキングのコーチとしてW杯に臨む予定だった、アンドリュー・ジョンズ氏。地元オーストラリアでは、リーグとユニオンの枠を超えて、同国史上最高のラグビー選手であったという評価も受けつつあります。

しかしこのジョーンズ氏が、日曜日にロンドンで麻薬「エクスタシー」を保持していたところを逮捕。6時間留置の後、釈放されてオーストラリアへ帰国しましたが、同国の人気ラグビーリーグ番組「フッティ・ショー」に出演し、過去10年間に渡って薬物を使用していたことを認めました。
ジョーンズ氏は薬物依存の理由として、リーグでプレーする強度の精神的プレッシャーから逃れたかったから、と述べています。

I've always taken drugs - Johns
http://www.stuff.co.nz/sport/league/19736

この件を受けて豪州ラグビー協会は、直ちにワラビーズにおける職務からジョンズ氏を解任しました。

2007年
08月31日
07:59

2007年8月30日木曜日

「伝説の男」のV予想

【国際ラグビー情報ノート】

ジョエル・ストランスキー氏といえば、1995年の第3回ワールドカップ南ア大会で、地元スプリングボクスのフライハーフとして活躍。オールブラックスとの決勝戦では、延長戦で決勝のDGを蹴りこんで母国に優勝カップをもたらせた「伝説のキッカー」であります。

このストランスキー氏が、目前に迫ったワールドカップの優勝チームとして、母国南アを推しました。
「彼らは完成されたチームだ。若手と経験のある選手が上手くブレンドされている。1995年大会の私達がそうだったようにね」。

今年の南アは、Bチームをトライネーションズに送り込んで主力部隊を温存、他国から厳しい批判も浴びました。だが、もしこの結果2度目の優勝を飾るようなら、他国もワールドカップ・イヤーの国際試合で同じような戦略を取ることは間違いないでしょう。ボクスは先日のスコットランド戦でも、敵地ながら27-3と申し分の無いスコアで快勝しました。今大会は南アを中心に動いていく可能性が大ですね。

それにしてもストランスキー氏、なんかすっかり貫禄が付きましたね。どこかの大企業の経営者か政治家みたいな風貌です。↓下の記事の写真をごらんください。

http://news.bbc.co.uk/sport1/hi/rugby_union/6968336.stm

でもまだ40歳...
同世代でありながら、まるで重みの無い私とはえらい違いです。
 
2007年
08月30日
08:33
 
 

2007年8月27日月曜日

World Cup setback for Ohata

【国際ラグビー情報ノート】

たいへん残念な大畑の負傷ですが「プラネット・ラグビー」の公式サイトでもトップページに報じられていました。世界歴代トップのトライスコアラーですからね。

カーワンHCの「私が見た中でも最悪の試合だ。大畑を失い、安藤までも負傷してしまった。私達にとって、本当に大きな損失だよ」という率直な言葉に、いまのジャパンが置かれた深刻な立場がうかがえます。

大畑に関しては箕内も言うように、なんとも気の毒であり、残念でなりません。しかしこんな時こそ、ピンチをチャンスに変えて欲しいと思います。
大畑には本大会でトライを挙げて有終の美を飾って欲しかったですけど、それが出来なくなった分、他のメンバーには120%のプレーを見せて欲しいですね。

今までは今大会での勝利が「希望」でしたけど、これで「切望」に変わりました。

2007年
08月27日
01:44

2007年8月26日日曜日

Newfoundland Rock

【国際ラグビー情報ノート】

さてW杯に向けたウォームアップもいよいよ大詰めですが、今日はカナダがThe Rock というチームと対戦し、40-10で快勝したというニュースが入っています。

"Canada beats the Rock in rugby World Cup tuneup"

http://www.thestar.com/Sports/article/249853

でThe Rockってなんだろうと思いきや、国内リーグに所属しているクラブ、Newfoundland Rockのことでした。ニューファンドランドのチームだそうです。

http://www.rockrugby.ca/
 
2007年
08月26日
09:31
 
 

2007年8月23日木曜日

チャレンジカップ

【もうひとつのラグビー】

こちらでは海外ラグビーの情報に加えて、もうひとつのラグビーコード(ルール)である、13人制ラグビーリーグについてもお伝えしたいと思います。

今週末には英国ラグビーリーグのビッグイベントである、チャレンジカップの決勝戦が行われます。
このチャレンジカップは、サッカーで言えばFA杯や天皇杯といった「カップ戦」に相当します。プレミアリーグやセリエAにあたるトップリーグは「スーパーリーグ」と呼ばれていますが、チャレンジカップはこのリーグ戦とは別に、ノックアウト方式のトーナメントとして19世紀の末から行われてきました。
決勝戦の開催地は、伝統的にロンドンのウェンブリー・スタジアム。英国では、ラグビーリーグはイングランド北部の人気スポーツであり、ロンドンではそれほど馴染みのある競技ではありません。しかし、この決勝戦だけは出場チームから多くのサポーターが駆けつけることもあって、毎年満員の観客を集めてきました。
ウェンブリーが改築中は、カーディフのミレニアム・スタジアムなどラグビーでもおなじみの大会場を使用してきましたが、今年からはまた「フットボールの聖地」に戻ってきました。サッカーの聖地は、リーグの聖地でもあるわけですね。
 
1950年代の決勝戦の貴重な映像です。
 
 
 
 
2007年
08月23日
11:19
 
 

2007年8月18日土曜日

ミシャラク、エリサルドのHB

【国際ラグビー情報ノート】

今日のフランス対イングランド戦(@マルセイユ)に出場する、フランス代表の先発メンバーが発表されています。先週の同カードから、8名が入れ替わりました。
注目はハーフバックス。スクラムハーフはジャン・バチスト・エリサルド、そしてフライハーフはフレデリク・ミシャラクのトゥールーズ勢が出場します。
ミシャラクは久々の代表戦先発ですね。

またファビアン・プルースはこの試合で代表キャップ112を獲得、フィリップ・セラを抜いて同国史上最高のキャップホルダーとなります。

France: C Poitrenaud (Toulouse); C Heymans (Toulouse), D Traille (Biarritz), Y Jauzion (Toulouse), C Dominici (Stade Francais); F Michalak (Toulouse), J-B Elissalde (Toulouse); O Milloud (Bourgoin), R Ibanez (Wasps, capt), J-B Poux (Toulouse), F Pelous (Toulouse), J Thion (Biarritz), Y Nyanga (Toulouse), T Dusautoir (Toulouse), I Harinordoquy (Biarritz)

Replacements: S Bruno (Sale Sharks), N Mas (Perpignan), L Nallet (Castres), J Bonnaire (Bourgoin), P Mignoni (Clermont-Auvergne), D Skrela (Stade Francais), A Rougerie (Clermont-Auvergne).


http://news.bbc.co.uk/sport1/hi/rugby_union/6945801.stm
 
 
2007年
08月18日
09:05
 
 

2007年8月17日金曜日

オドリスコル続報

【国際ラグビー情報ノート】

前日に行われた、バイヨンヌとの親善試合で殴られて頬骨を骨折したアイルランド代表のCTB、ブライアン・オドリスコル。
ケガの状況によってはワールドカップでのプレー自体が危ぶまれていましたが、精密検査の結果どうやら最初に思われていたよりもケガは軽そう。1次リーグ緒戦のナミビア戦を欠場するだけで、次の試合からはプレーできそうです。

もちろん、BOD自身とアイルランド全体の調整には大きな支障が出るわけで、何も問題が無いわけではありませんが、しかし最悪の状況は回避できたことになります。
これ以上、大会前に新たな負傷者が出ないことを祈るばかりです。
 
 
2007年
08月17日
20:22

アイルランドに非常事態発生!

【国際ラグビー情報ノート】

アイルランド代表主将のエースであるCTBブライアン・オドリスコルが、今日行われたバイヨンヌ戦で相手選手からパンチを受けて負傷しました。
頬骨骨折の疑いがあります。とんでもない事態だ!

試合自体はアイルランドの順当勝ちです。
 
<追記>
続報ですが、どうやら頬骨にヒビが入っているようですね。
これはアイルランドにとっては痛恨のダメージだ...

どうやらNZ人のロック、Mikaera Tewhataに殴られたようです。
まだ映像自体は見ていないのですが、今日のニュースで確認したいと思います。


2007年
08月17日
08:45

2007年8月16日木曜日

105-13 

【国際ラグビー情報ノート】

南アフリカ対ナミビアの一戦がケープタウンのニューランズ・スタジアムで行われ、スプリングボクスが105-13で圧勝。南アのフルバックであるパーシー・モンゴメリーは、この試合で実に35得点(1T、12G、2PG)をマークしました。これは従来の記録(34点)を破る、南ア代表での新記録となっています。
このモントゴメリーは、今で言うとナミビアの領土にあたるウォルビスベイの出身らしいですね。

しかしこの試合、南アにとってはW杯直前の調整になりえたのか...?
外電では"massacre"(虐殺)の見出しが躍っています。
2007年
08月16日
05:41

2007年8月11日土曜日

G.トーマスを主将に指名

【国際ラグビー情報ノート】

ラグビー・ワールドカップ(W杯)で日本や豪州と同組に入ったウェールズ代表のガレス・ジェンキンス監督は、ガレス・トーマス(カーディフ)を代表のキャプテンに指名しました。

今年33歳になるベテランFBのトーマスは、1995年の対日本戦で代表デビュー。2005年の6ネーションズではチームのグランドスラムに貢献し、ライオンズのNZ遠征でもキャプテンを務めています。キャップ数は94。
2007年
08月11日
02:00

2007年3月25日日曜日

新ウェンブリー、遂に完成

のびのびになっていた「フットボールの聖地」、英国ロンドンにある新ウェンブリー・スタジアムの改築工事が遂に完成。イングランドU21代表が、イタリアU21代表を迎えてきのう試合を行った。
結果は3-3のドローに終わったが、スタンドには5万5千人超の大観衆が詰めかけ、新たな代表本拠地でのフットボール観戦を楽しんだ。

これでもし問題が無ければ春のFAカップ決勝、そして夏にはラグビーリーグのチャレンジカップ決勝が行われるはずである。

http://www.wembleystadium.com/


2007年3月23日金曜日

「百年戦争」いまだ終わらず

1895年に、イングランド北部の有力ラグビークラブがRFUから分裂し、北部ユニオンを設立した。
北部ユニオンはプロフェッショナルを認め、1チーム13名など独自のルールを採用して、人気を集めていく。
これが20世紀に入ってから南半球にも波及し、現在の13人制ラグビーリーグとして、独自の発展を遂げていった。

私が海外ラグビーにはまった1980年代、ラグビーユニオンはもちろんアマチュアの時代だった。

そしてオールブラックスやワラビーズなどの有力選手が、続々とリーグに引き抜かれて転向を果たしていくニュースが「ラグビーマガジン」などをにぎわせた。

それで私が最初に誤解したのは「リーグ=ラグビーユニオンのプロ興行」だという図式だった。

リーグは当時「プロラグビー」などと日本で呼ばれもしたので、余計にそういう誤解が生まれる土壌はあったと思う。
だが、ラグマガも当時はけっこうジャーナリスティックな部分もあり、何度かリーグ特集を組んだりしていた。


そこで分かったのは、リーグと言うのはラグビーとはまた別の競技であり、プロを頂点としてアマチュアも存在する整備された機構を形成している、ということであった。
そこから私もリーグに興味を持ち始めたのである。

リーグ・ユニオン分裂からちょうど100年目の1995年、ユニオンも遂にオープン化に踏み切り、プロ時代へと突入。

ここで流れは完全に変わり、今度はユニオンがリーグの有力選手を獲得する時代が突入した。ウェンデル・セイラー、マット・ロジャース、そしてジェイソン・ロビンソン…
この流れは現在でも続いており、ここ1週間でも英国・豪州の有力リーグ選手が、ユニオンへ転向するニュースが海外のスポーツメディアをにぎわせている。

ユニオンがさんざん否定していたアマ主義が崩れたのだから、このラグビー戦争、本来ならリーグに軍配が挙がっていると言って良いはずである。

だが、実情は逆だ。ワールドカップを頂点に成長を続けるユニオンに対し、リーグは相変わらず「豪州東部と英国北部の人気スポーツ」でしかない。
しかもこれまでの意趣返しのごとく、せっかく育てた有力選手をどんどん持っていかれてしまう。トップ選手にとっては、市場の小さいリーグはあまり魅力的な職場ではないようだ。ビジネス的に見ると、現在では明らかにユニオンに軍配が挙がると言えるだろう。

リーグ側の対抗策としては、高額な契約金を用意して選手を引き止めるなどの措置も考えられるが、それでは本質的な解決にならない。

結局は、リーグと言う競技のパイをもっと大きくしていくしかないだろう。
でも、どうやって大きくする?これが難題だ。豪州や英国、またニュージーランド以外では、リーグは一般的には知られていない。存在が知られていないものを根付かせるのには、気の遠くなるような時間がかかるはずである。

今年の6ネーションズで、イングランド代表デビューを果たしたアンディ・ファレル(サラセンズ)は、元リーグ全英代表主将のスーパースターだった。

ファレルは、不慣れなCTBのポジションをプレーしたことで精彩を欠き、代表OBや一部ファンからも批判を浴びた。しかし、不振に終わったイングランドの全責任をファレルに背負わせるのは無茶である。結局のところ、彼はスケープゴートにされている感が強い。そこにリーグ出身者へ対する偏向を感じる人も多いのだ。

また彼を擁護したショーン・エドワーズ(ワスプスコーチ)も、元はリーグの名スクラムハーフであり、ファレルのチームメイトだった。リーグとユニオン、戦いはいまだ終わっていないのである。


本稿の初出:『楽苦美愛』 http://sns.rugbyeye.net/

【国際ラグビー情報ノート】


2007年3月19日月曜日

やってもうた

6ネーションズは土曜日で閉幕したが、各国の国内リーグ戦はいまだ進行中である。

イングランドのプレミアシップでは、ロンドン・アイリッシュとロンドン・ワスプスが対戦。この試合では、同リーグ史上最高となる22,600人の観衆が詰めかけた。

ゲームの内容も息詰まる接戦の展開となり、最後はアイリッシュが16-13で制している。

だが、この試合における最大のハイライトは勝敗ではない。

アイリッシュ所属のアルゼンチン代表FW、Juan Manuel Leguizamonの信じられないエラーにあった。
タッチライン際を快走したチームメイトからのパスを受けた彼は、フリーの状態でインゴールへ一直線。誰もがトライと思ったその瞬間、信じられないことが起こった。
自らのトライを祝うべくダイビングした瞬間にボールをこぼしてしまい、グラウンディングすることが出来なかったのだ。

チームが勝ったから良かったようなものの、さぞ肝を冷やしたに違いない。


本稿の初出:『楽苦美愛』 http://sns.rugbyeye.net/

【国際ラグビー情報ノート】

2007年3月15日木曜日

オー・カナダ (カナダのラグビーについて)

カナダと日本、戦前から交流のある「ラグビー・フレンド」であり、確かに良い対戦相手であると思う。

ただここで不思議なのは、どうしてカナダは、ラグビー大国にならなかった(なれなかった)だろうか、ということだ。
豪州、南ア、そしてNZと、他の英連邦系国家は多くがラグビー強国になった。英国との関係や人口を考えれば、カナダがこれらの国と同等のスーパーパワーに君臨しても不思議では無かったはずだ。
まぁその場合だと、日本は「ライバル」にはしてもらえないだろうが...


1991年に開催された第2回のワールドカップでは、カナダはかなり強い代表チームを送り込み、フランスやNZとも良い試合をした。後にサントリーでプレーしたグレン・エニスは、カナダ代表のスター選手だった。だが、その後はやや弱体化した印象が強い。いずれにせよ、カナダでラグビーがメジャースポーツになる可能性は薄いと思われる。

ひとつには、やはり気候の問題があるだろう。冬はプレー出来ない地域もあると思う。国技的存在であるアイスホッケーに、人材を奪われている面もあるだろう。


あとは、カナディアン・フットボールの存在も見逃せない。カナディアンフットボールはアメフトに良く似た、というかほぼ同じようなルールの競技なのだが、プロリーグであるCFLは現在でも根強い人気を誇っている。カナダが北米大陸の国である以上、米国のスポーツ文化と融合するのは半ば当然のことであったと思う。


でも、ラグビーの立場から見れば「カナダの国技がラグビーになっていたら...」と、ちょっと残念な気分になるのも確かである。国際ラグビー界の勢力地図は、かなり違ったものになっていたかも、と思うからだ。


本稿の初出:『楽苦美愛』 http://sns.rugbyeye.net/

2007年3月14日水曜日

人数で変わる競技の性格

ラグビーは何人でプレーするスポーツか。
「フィフティーン」という言葉があるように、1チーム15名でプレーする。

でもセブンスでは、1チーム7名でプレーする。半数以下の人数でやるわけだから、フィールドには広大なスペースが発生する。ラグビーはラグビーだから基本的には同一種目であることに変わりは無いが、しかし競技自体の性格はかなり異なるのは確かだ。ラグビーにあまり関心や知識が無い人の方が、そのことをより顕著に感じることが出来るだろう。

またセブンスほどメジャーにはなっていないけれど、10人制のゲームというのもある。私自身10人制の試合を生で見たことは無いが、「香港テンズ」なんてトーナメントもあるらしいので、地域によっては結構盛んなのかもしれない。
セブンスよりフィールドに三名増えることで、それだけより15人制に近い戦いになるんだろうか。

一方、ラグビーリーグは通常13名(フォワード6名、バックス7名)でプレーするのだが、やはりセブンスでの試合が存在する。それとは別に、9人制の試合も伝統的に行われていた。私はリーグのナインズも、残念ながら見たことが無い。

と言う事で、これだけいろんな人数のバージョンで試合をする団体球技も珍しいと思う。フットサルやバスケの3on3は有名だが、6人制の野球とかあまり聞いた事が無い。そして人数を減らした分だけ、その競技の性格がガラリと変わってくるのも面白いと感じる。

で、ここからが本題なのだが、なにをかくそう私は、ラグビーの1チーム人数が多すぎると昔から思っている人間である。もちろんラグビー自体は好きだし、15名の個性豊かな役割分担は面白いけれど、戦術と選手の運動能力が高度に発達した現在、プレーヤーは15名も要らない、というのが持論なのだ。それを言うと、たいていファンに総スカンを食らうからあまり発言しなかったのだが、ここでこっそり書いておこう。

かといって、セブンスだと少なすぎる。じゃ何名が適性人数かというと、それは11名だと思う。フォワード4名、バックス7名。
じゃテンズではダメなのかといわれそうだけど、むかし「テンメンラグビー」というとつまらないラグビーの代名詞みたいに言われて印象が悪かったので(意味が違うけど)一人増やす。7人制と15人制の中間だ。パワープレイもあり、バックスの展開ラグビーもしっかり存在する。机上の空論(妄想)では、これが適性人数だ。
サッカーは11名、アメフトもフィールド上には11名。イレブンというのは、フットボールにおけるマジックナンバーだと思っている。

従って私が国際ラグビー界を牛耳る立場の人間になれば、ラグビーはその日から11人制に移行すると思う。15人制のラグビーを守りたい人は、じゅうぶん気をつけておいてください。


<11人制の場合のポジションA>
1~4番 フォワード 5・6番 ハーフバックス 7~11番 バックス

フォワード内訳=1-3番はタイトフォワード、4番はルーズフォワード
スクラムはタイトフォワードのみで組む。
1,3番は「プロップ」。チーム最強の選手でFWプレー(モール、ラック、ゴリゴリと前進する時のラッシング)の核となる。ただしスクラムは3名で組む関係上、あまり重要性を持たないので「スクラム職人」的な選手はあまり必要では無く、走力が求められる。ラインアウトのジャンパー役も望まれるので、どちらかに長身の選手が最低1名は欲しい。
2番は「フッカー」。ラインアウトのスロワー。
4番は「ルーズフォワード」。いわゆるナンバーエイト的選手。

ハーフバックス=5番スクラムハーフ、6番スタンドオフ。
バックスは15人制とほぼ同じ。


<11人制の場合のポジションB>
1~5番 フォワード 6・7番 ハーフバックス 8~11番 バックス

フォワード内訳=1-3番はフロントロー、4・5番はバックロウ。
スクラムは5名で組む。この場合の「プロップ」及び「フッカー」は、スクラムの技術も必要になってくる。
4・5番は15人制のロック及び、第3列の複合型ポジション。

ハーフバックス=6番スクラムハーフ、7番スタンドオフ。
バックス=8番、10番はウィング、9番はセンター。センターは一名のみ。
11番はフルバック。


(本稿の初出:『楽苦美愛』 http://sns.rugbyeye.net/)


2007年3月12日月曜日

クリケットW杯開幕

先週末は何かと多忙で、結局ラグビーの試合を見ることが出来なかった。
レフリーのミスが勝敗を左右したイタリア対ウェールズ戦、予想以上の接戦となったスコットランド対アイルランド戦をはじめ、6ネーションズでは好勝負が多かっただけに残念だった。

さて他のスポーツに目を向けてみると、いよいよクリケットのワールドカップが開幕した。今回の開催地は、西インド諸島だ。

http://cricketworldcup.indya.com/

第1回大会が行われたのは1975年だから、ラグビーのW杯よりも歴史は古い。
今回の出場国を見てみると

豪州、南ア、スコットランド、オランダ、スリランカ、インド、バングラディシュ、バミューダ、NZ、イングランド、ケニア、カナダ、パキスタン、ジンバブエ、アイルランド、そして開催国西インド諸島連合となる。

http://cricketworldcup.indya.com/event/groups.htm

やはり英国のスポーツだけに、ラグビーとは盛んな国が被っていることがわかるだろう。豪州は過去2回の大会で優勝を飾っている。
ラグビーと違うところは、フランスやイタリア、アルゼンチンのようなラテン系の国が無い代わりに、インドやパキスタン、スリランカと言ったアジア系の国がけっこう多い。そして彼らは、世界のクリケット界でも大きな地位を占めている。

今週から4月28日の決勝まで、各国の威信を賭けた激しい戦いが繰り広げられることだろう。ただ陽気なカリブ海での大会だからか、全体的には陽気で開放的なムードの中、試合が行われるはずである。


ちなみに、私はシドニーを旅しているとき、偶然にもシドニー・クリケットグラウンドを発見し、そのままスタジアムへと入っていきました。すると試合(確か州代表同士による対抗戦)が行われており、なぜだか覚えていませんが無料で試合を観戦することが出来たんです。
そのときは、ルールはもちろん把握しておりませんでしたが、広大なグラウンドと開放的なムードが気に入って好きになりましたね。

ほんと、不思議な出会いだったと思います。



2007年3月6日火曜日

平尾の明と暗

神戸製鋼の平尾誠二GMが、来季から「総監督」も兼ねることになった。
この辺の名称と職務内容の違いは分かりにくいが、要は実戦での指揮を取るということらしい。


日刊スポーツは写真付きだ。やはり、平尾が動けばニュースになるということか。
思えば平尾ほど「カッコ良い」アスリートはいなかったと思う。日本ラグビー界を荷うプリンスとして颯爽と登場。伏見工、同大そして神戸製鋼と常に陽の当たる道を進み、日本代表でも主将として君臨。神鋼無敵のV7、宿沢ジャパンでの活躍と、平尾はここまでは最高の活躍を見せてくれた。ルックスも含めて、日本人アスリートとしての究極の姿を見せてくれたように思う。

しかし、いつも晴れの日ばかりではない。1995年に南アフリカで行われた第3回ワールドカップでは、代表に復帰しながらも結果を残すことが出来ず。この大会での日本は、NZに大敗するなど無残な全敗を喫し、世界との差が付いたことを痛感させられた。そしてこの辺から、平尾のラグビーロードにも影が差し掛かってきたように思う。神戸は以前のような強さを発揮できなくなり、切り札として就任した代表監督でも、1999年ワールドカップでは全敗。平尾プロジェクト、2011年ワールドカップ招致などでも、結果を出すことが出来なかった。

もちろん、これらの全てを平尾の責任にすることは出来ない。しかし
「平尾がいれば勝てる」「平尾がなんとかしてくれる」というような頼もしさと、彼の持つ勝ち運みたいなものが、だんだんと消えていったように見えたのも確かだ。
そういえば「日本型思考法ではもう勝てない」といタイトルの本を以前に出していたが、なんとなく「日本のラグビーはもう勝てない」、あるいは「平尾ではもう勝てない」などという風にも読めて、なんとも寂しく思えたものだ。
先日の「ナンバー」ラグビー特集でも登場していたが、その横顔が寂しそうに思えた。

自ら黄金時代をもたらせた神鋼にもう一度栄冠をもたらし、そして平尾自身もかつての輝きを取り戻してくれることを期待する。


2007年3月2日金曜日

PG、FG、FT...

ラグビーの日本選手権決勝では、PGの成否が勝敗を決したようだ。
日頃は決められる距離・角度からのキックでも、プレッシャーのかかる場面では外してしまうことがある。

神戸製鋼と日本代表でプレースキッカーとして活躍した、フルバック細川隆弘選手の言葉だったかと思うが、ゴールキックは試合によって完璧に入るかと思えば、ぜんぜん決まらなかったりする。同じ選手がキックしているのに、どうしてこんなことが起こるのか、という質問に「ゴルフのパットと同じですよ」と答えていた。なるほど、そんなものかもしれない。ほんの少しの迷いが、手元を微妙に狂わせ、結果として大きくカップを外してしまうのだ。

これは、何もラグビーだけじゃない。たとえば、アメリカンフットボールのフィールドゴールもそうだ。アメフトの場合は、センターからスナップされたボールをホルダーがしっかりとキャッチしてプレースし、それをキッカーが蹴りこむ。皆の息が合わないと上手くいかないという点では、ラグビーより難しいかもしれない。誰かが心を乱してしまっては、決められるはずのゴールを外してしまう。
プロの最高峰であるNFLのプレーオフでも今年、ホルダーがボールを上手く捕球できず、フィールドゴールを蹴ることすら出来ずに敗れ去った場面があった。

バスケだと、フリースローだろう。相手からの妨害も無く、練習ならほぼ完璧に決まるはずなのに、これがビッグゲームだと途端に入らなくなってしまう人がいる。相手選手は妨害しないのだから、自分の心さえ平静ならば、試合でもかなりの確率で決めることが出来るはず。なのに、2本とも外してしまうこともある。
スポーツはメンタルが最後の勝敗を分ける、だから面白いのだ。



2007年2月24日土曜日

海外ラグビー情報の不足

今週末も6ネイションズやスーパー14が行われるが、日本のラグビーファンのサイトを見ていると気づくのは、平日に最新情報を得る機会がどうも少ないらしいと言うことだ。

連勝中のイングランドは、アイルランドとのアウェー戦に臨むが、代表に復帰したばかりのWTBジェイソン・ロビンソンは練習中の負傷で欠場。そして得点源のジョニー・ウィルキンソンも、ハムストリングの違和感で出場が危ぶまれていた。結果的には出場にゴーサインが出たようだが、これらのニュースは海外のサイトをチェックしていれば、誰でも分かることである。しかし、実際にはそういう情報があまり浸透していない。

一部のブログでは、日本語で海外初の情報を提供しているようだ。
だが、肝心のスポーツメディアでは、海外ラグビーに関するニュースがあまり取り上げられないため、そういった事情をよく知らないで実際の試合をテレビで見る羽目になる人が多い。どんなスポーツでもそうだが、やはり直前情報を仕入れておいた方が、実際の試合を見るときに関心の深さが変わってくる。
海外ラグビーを取り巻く環境は、サッカーやメジャーリーグとはえらい違いなのだ。

ラグビーファンだから英語やフランス語に精通している、などということは無いのだから、もっとウェブ上でニュースを伝えて欲しいものである。
 
2007年
02月24日
23:21
 
 

2007年2月21日水曜日

SANZAR SAGA

ネットで注文しておいた本"Sanzar Saga: Celebrating Ten Years of Super 12 and Tri-Nations Rugby "が本日到着。

http://www.amazon.co.uk/Sanzar-Saga-Celebrating-Years-Tri-Nations/dp/1869505662

著者Bob Howitt はニュージーランドのラグビー専門誌記者・編集者で、ラグビーに関する著作が多数の大ベテラン。

http://www.harpercollins.co.nz/authors/author_profile.cfm?Author=HOWITT_BOB

2005年11月の発行なので新刊書ではないものの、本のトピック、また表紙の格好よさにも惹かれて、ようやく今年に入って購入を決意した。
帰宅間際に近所のカフェに立ち寄り、コーヒーを飲みながらざっと読む。
ファーストシーズンから2005年までの、スーパー12とトライネーションズに関するダイジェスト的内容だった。
これから時間を見てゆっくり読むことにする。
 
2007年
02月21日
12:32
 
 

My Winding Path to English Mastery