神戸製鋼の平尾誠二GMが、来季から「総監督」も兼ねることになった。
この辺の名称と職務内容の違いは分かりにくいが、要は実戦での指揮を取るということらしい。
日刊スポーツは写真付きだ。やはり、平尾が動けばニュースになるということか。
思えば平尾ほど「カッコ良い」アスリートはいなかったと思う。日本ラグビー界を荷うプリンスとして颯爽と登場。伏見工、同大そして神戸製鋼と常に陽の当たる道を進み、日本代表でも主将として君臨。神鋼無敵のV7、宿沢ジャパンでの活躍と、平尾はここまでは最高の活躍を見せてくれた。ルックスも含めて、日本人アスリートとしての究極の姿を見せてくれたように思う。
しかし、いつも晴れの日ばかりではない。1995年に南アフリカで行われた第3回ワールドカップでは、代表に復帰しながらも結果を残すことが出来ず。この大会での日本は、NZに大敗するなど無残な全敗を喫し、世界との差が付いたことを痛感させられた。そしてこの辺から、平尾のラグビーロードにも影が差し掛かってきたように思う。神戸は以前のような強さを発揮できなくなり、切り札として就任した代表監督でも、1999年ワールドカップでは全敗。平尾プロジェクト、2011年ワールドカップ招致などでも、結果を出すことが出来なかった。
もちろん、これらの全てを平尾の責任にすることは出来ない。しかし
「平尾がいれば勝てる」「平尾がなんとかしてくれる」というような頼もしさと、彼の持つ勝ち運みたいなものが、だんだんと消えていったように見えたのも確かだ。
そういえば「日本型思考法ではもう勝てない」といタイトルの本を以前に出していたが、なんとなく「日本のラグビーはもう勝てない」、あるいは「平尾ではもう勝てない」などという風にも読めて、なんとも寂しく思えたものだ。
先日の「ナンバー」ラグビー特集でも登場していたが、その横顔が寂しそうに思えた。
自ら黄金時代をもたらせた神鋼にもう一度栄冠をもたらし、そして平尾自身もかつての輝きを取り戻してくれることを期待する。
2007年3月6日火曜日
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