月亭方正の本によると、彼の師匠となった月亭八方は、落語を伝承芸能とは考えていないという。
「そこまできっちり、100%真似しなあかんもんか?」、と。
それはやっぱり、テレビやマスコミで売れてきた人だから言える言葉だと思う。
でも今の若手は、伝統芸能、古典芸能だと思って落語界へ入ってくる。
その結果、目も当てられないものが出来る。
「落語=古典」と思っているから、オリジナリティは追及されないし、何より売れなくて良い。
売れっ子にならなくても、今まで受け継がれてきた落語を「きっちり」模倣して行けば、自分も師匠たちと同じような大御所になれると思っているのではないか。
上方落語界から、売れっ子がここ20年ほど出ていないのは「恐怖」以外の何ものでもないのに。
あと方正が
「八光は俺の後輩やけど、落語家としては先輩やから、これからは兄さんって呼ぶわ」
って言ったそうです。
八光は、それは絶対止めてくれ、と断ったらしいけどw
でもこれが何を意味しているかと言うと、落語家はテレビのお笑い芸人とは違う世界だ、って山ちゃんが認識しているって事ですよね。
自分は違う世界に入ったんやと。
たとえば、漫才師の弟子になったからと言って、そんな序列が逆転するという感覚にはならないでしょう。
新喜劇に途中から入っても、自分が後輩の下になったという事も無いはず…
落語家だけ、やっぱり別枠になるんですね。
筋を通す、という事をしたかったんだろうけど、ここでも落語が大衆芸能から出てしまっている感が強い。
2013年2月8日金曜日
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