「ボーダーズ」がChapter11を経てこの秋に店じまいした、というのはニュースとして知っていますけど、実際にこういうロゴを見ると何とも言えない気分になってしまいます。
初めて「ボーダーズ」へ行ったのは、英語を学ぶために留学したインディアナ州の大学町、ブルーミントンでした。大学の近くにあるショッピングモールでは「バーンズ&ノーブル」と「ボーダーズ」の二大書店チェーン店があったんですけど、私が利用していたのはもっぱら「ボーダーズ」でしたね。
書店の中にカフェがあり、本や雑誌を読まなくてもそこへ持ち込んで読んでもいいこと。若い学生たちがフロアに座り込んで、いや時には寝転がりながら本を読んでいること。
甚だしきは、その書店で売っている教科書を使って勉強している奴がいる!それを見ても、書店員の多くは注意する風でもなく、店内には緩やかな時が流れていました。
町の小さな本屋で、ハタキを片手に立ち読みを注意しにくる書店員の目を気にしながら育った私にとっては、もうあらゆることがカルチャーショックでした。
こんなんで、ホンマに商売成り立つんかいな?と、当時から思っていましたけどね。
ニューヨークでは「バーンズ&ノーブル」が圧倒的に優勢でしたけど、それでもマジソン・スクエアガーデンの隣やタイムワーナーセンター、またテロで倒壊したワールド・トレードセンターなどに「ボーダーズ」の店舗があり、アメリカ生活を通じて私にとってはとても大事な存在でありました。
年末になるとバーゲンセールもあるし、安く本を買えましたからね。
とは言いながらも「アマゾン」は便利だし「キンドル」で電子書籍を読むようになったし…ということで、書店で実際に本を買うことが激減していたのも確かです。
かつては町の小さな本屋を駆逐した、巨大なチェーン店が消えていく…
これも時代の流れ、ということなのでしょうかね。
2011年11月3日木曜日
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