ラグビー・リーグ英国代表主将のアンディ・ファレルの、ラグビー・ユニオンへの転向が予想されております。現在負傷中のファレルですが、今週イングランド・ラグビー協会のメディカル・チェックを受けました。ただしイングランド代表監督のアンディ・ロビンソンはこの件に関してコメントを避けています。
ファレルは29歳、リーグの強豪であるウィガン・ウォリアーズに所属しています。現在イングランド代表のキャプテン(こちらも負傷)であるジェイソン・ロビンソンも、実はかつてウィガンで活躍していた選手でした。イングランドは2007年ワールドカップの連覇を狙っておりますが、現在6ネーションズで不調に苦しんでいます。フォワードの強化も重要なのですが、リーグではフォワードの選手としてプレーしているファレルがユニオンに転向した場合、果たしてフォワードをやるのか、あるいはバックスに回るのかが注目されています。
というのもリーグは、前述の通りラックやモール、ラインアウトなどのプレーが存在しておりませんので、ファレルはこういう密集でのフォワードプレーに慣れていないという弱点があるからです。運動能力は文句のつけようが無いファレルですが、こういうユニオン独特のプレーに関しては十分習熟するまで時間がかかるでしょう。
イングランドのスキッパーとしてワールドカップ優勝に貢献したマーティン・ジョンソンも、ファレルには習熟のための時間が必要だとコメントしています。
"Farrell will need time - Johnson"
<参考サイト>
BBC Sport
確かに、あるスポーツで代表選手として功成り名を遂げた選手が、また別の競技に転向するのは大変勇気の要る決断となります。リーグとユニオンはいわば隣接競技なんですが、それでもすっと適応するのはある種の才能が必要でしょうね。またファレルの場合は29歳という事もあり、あまり時間がありません。いろんな意味で大変リスキーなチャレンジとなるだけに、今週末に予想される新たな動きを注目したいと思います。
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