2022年11月14日月曜日

大阪旅行記(1)大須へ

 11/11-13まで、大阪へ旅行をしてきた。

いま評判の?全国旅行支援「大阪いらっしゃいキャンペーン2022」を利用しての2泊3日の旅となった。ここでは、その旅日記を記しておくことにする。

今回の「大阪いらっしゃい」では、キャンペーンに参加しているホテルの宿泊が5000円割引となる上に、平日は一日3000円、週末でも1000円のクーポンが付与される事になる。これが府内各地の飲食店や観光スポットで利用出来るらしいのだ。

大阪といえば、言うまでも無くわがふるさとである。生れてから18歳になるまで、大阪の東の端っこで暮らしていた。

だが、2019年の秋にラグビーW杯を観戦しに行って以来、コロナ禍もあって大阪の地へは足を踏み入れずじまい。

W杯の観戦から3年が経過したところで、そろそろ大阪へも行ってみたいな…という気になり、今回のキャンペーンを利用することになった。


まずは11日の朝、飼っている犬を預けに行った。

犬がうちの家に来て以来、奴を同伴しての旅が多くなっているが、今回は何時もお世話になっているトレーナーさんにあずかってもらう事になった。

犬としても、大好きなトレーナーさんたちと一緒にたっぷりと過ごせるので、飼い主とのしばしの別離もまるで苦にならない。いや、むしろ大喜びの様子だった。

これは喜ぶべきか、悲しむべきなのか…

吉祥寺から渋谷、品川を経由して、のぞみで一路、名古屋へと向かった。

今回は宿泊施設のみの予約で、新幹線は通常の切符を購入した。まずは名古屋へ立ち寄りたい目的があったからだ。

正午に品川駅を出て、1時半に名古屋へ到着した。

のぞみは本当に速くてラクだ。出発した後、駅の売店で買っておいたアイスコーヒーを飲み、ちょっとばかりウトウトしているうちに

「あと5分ほどで名古屋へ到着します」

という車内アナウンスが入った。

だから疲れはしないが、その分だけ旅の趣みたいなものは段々薄れて行ってるような気もする。


名古屋駅で降りると、市営地下鉄を利用して、大須という街へ向かった。

ここはウィキペディアによると


「名古屋市の代表的な繁華街・商店街の一つである。以前は秋葉原、日本橋とともに日本三大電気街として知られていた。現在は、老若男女様々な人々が集う活気ある商店街として、またシャッター街から再生し更なる発展を遂げた稀な商店街の1つとして知られており、多数の寺社や多様な店舗があることなどから、名古屋屈指の観光地ともなっている」


らしい。電気街だったとは知らなかった。

まぁ、全国的には大須観音が有名なのだろうが、落語ファンの私としては大須演芸場のあるところ、という認識である。

今はなき名人・古今亭志ん朝が毎年独演会を行っていたと言う伝説の寄席だ。

本当なら演芸を楽しみたいところではあるけど、今回は時間が無いのでパス。というか、この日は興行が行われていない様であった。




そこで私が向かったのは、名古屋を代表する喫茶店のひとつ「コンパル」である。

私が名古屋へ行くと、メイチカにあるコンパルの支店でまず腹ごしらえをしてから市内へ繰り出すのが恒例となっている。

今回は、遂に大須にある本店へと行く事になったのだ。

https://www.konparu.co.jp/


この本店は、いかにも商店街にある昭和の喫茶店といった風情のお店だ。NHKの人気番組「ドキュメンタリー72時間」でも取り上げられたことがあったので、御存じの方も多い事だろう。



私が訪れたのはお昼の二時過ぎだったが、驚いたことに店内は超満員。客層も文字通り老若男女と言った感じで、東京ならスタバへ行きそうな若い男の子たちも数名で来店していた。

運良くテーブル席が一つ空いていた為すぐに座ることが出来たが、平日の午後に喫茶店が満員なんて、東京ではあまり経験したことが無い。廃れつつある喫茶店の文化ではあるが、名古屋ではまだまだ健在なのかもしれない。


私はコンパルで頼むのは、エビフライサンドか名古屋名物の小倉トーストと決めている。

今回は昼飯抜きの来店ということもあり、エビフライサンドを注文した。



飲み物は、アイスコーヒー。いわゆる名古屋式のアイスコーヒーというやつで、ちょっと小さめのコーヒーカップに入ったブラックのホットコーヒーと、氷のたくさん入ったグラスが運ばれてくる。この氷入りグラスに自分でコーヒーとミルクを注ぎ、冷たいコーヒーをこしらえるという訳だ。



ほどなくしてエビフライサンドも届けられた。空腹を収める為にがっつく。美味い。エビとソース、千切りキャベツの食感がたまらない。ただキャベツがたっぷり入っているので、パンの間から食べているうちにぽろぽろと零れ落ちてしまう。気が付いたら床にキャベツが散乱していた。焦って拾い上げたが、隣の席に座っていたオヤジさんに見つかってしまった。こいつ、素人だな…と思われたに違いない。


ゆっくりと午後のコーヒーを楽しむ他の客たちをしり目に、時間に余裕がない私は素早くエビサンドをやっつけると、店を後にした。名古屋の目的は、これでほぼ達成した事になった。近くには寄ってみたい古書店もあったのだけど、それは次回の楽しみという事にしておこう。演芸場にもまた来てみたいのだ。


続く

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