2006年10月26日木曜日

カーワンは日本を救えるか?


ダメダメぶり、デタラメぶりがより浮き彫りになって来たラグビー協会ですが、この人選に関してはそれなりに満足度が高いです。
選手として頂点を極め、日本のラグビーにも精通し、そして指導者としても経験を積んでいる人ですから、今の日本代表コーチとしてはまずベストの人選なんじゃないでしょうか。

今のジャパンの現状は、日本ラグビー界の問題点を10年、20年と言う長期間に渡って放置し続けてきた結果ですから、カーワンが来たからと言って全てが上手く行くわけではないでしょう。
でも、ワールドカップまでもう1年ありません。理想を追いかけても仕方が無いので、手持ちの戦力でベストを尽くすように、協会もサポートしてあげてください。くれぐれも、トカゲの尻尾きりにはならないように。


■ラグビー日本代表ヘッドコーチにNZカーワン氏(読売新聞 - 10月25日 23:23)


海外のラグビー専門サイトでも、カーワンの就任はさっそくニュースになっています。

http://www.planet-rugby.com/News/story_54685.shtml

まぁこれは日本への注目と言うより、カーワン個人の知名度の大きさが利いているとは思いますけどね。
ちなみに日本代表は、桜のエンブレムですからチェリー・ブロッサムズなんて呼ばれます。
チェリー・ボーイズと言い間違うとまずいです。
私は早稲田の堀越や今泉、そして明治の吉田義人といった大学ラグビーのスター達と同じ1991年の卒業なんですが、この頃は関東におけるフットボール人気ははっきりラグビー>サッカーでしたね。

それから2年後の、1993年にJリーグが開幕しブームになります。さらに2年後、世界のラグビーはオープン化しアマからプロへと移行、大きな繁栄の時代へと突入しました。
国内外の大きな変化、日本のラグビー界はそのいずれにも適応することが出来ず、大きく遅れを取りました。国内では人気低下、競技人口の減少。さらに国際試合における無様な惨敗の連続...確かに、ボディサイズが大きくモノを言うラグビーでは、世界の強豪に伍して戦っていくのは難しいでしょう。

しかしかつては、オールブラックスジュニアやスコットランドに勝ち、イングランドやウェールズと白熱の接戦を演じた時代もあったわけですから、100点を取られて負けるのはやはり努力不足としか言いようが無いでしょうね。
気が付いた時には、頼みの綱だった大学ラグビーでさえ下火になりつつあるわけですから...


2006年10月26日07:38

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2006年10月18日水曜日

オウオウオウオウ オー・シャンゼリゼ

阪神タイガースの球団歌、俗に言う「六甲颪(おろし)」。
日本のファイトソングの中でも、もっとも有名な曲だと思われるが、この歌のサビの部分はなんと歌うか。

♪オウオウ オウオウ 阪神タイガース

である。
たまに「ウォウ!ウォウ!ウォウォウ!」と、虎の雄たけびのごとく歌う人もたまにいるが、これは決して正しいとは言えない。
では「オウオウ」とは何か。
タイガースの球団名称はもともと「大阪タイガース(大阪野球倶楽部)」であり、この部分の歌詞も

♪オウオウ オウオウ 大阪タイガース

と歌ったという。だとすれば、「オウ」は大阪のイニシャル「O」の意味である、とするのがもっとも自然に思える。「ウィキペディア」にもそういう趣旨の記述があるし、私自身も長年、そう思い込んでいた。
昔の写真を見ていると、タイガースのキャップのロゴは「OT」の組み合わせであったりするから、この説はいっそう信憑性を増してくる。

ただ、阪神タイガースに関するファンサイトなどを見ていると、この説は必ずしも根拠のあるものではない、という意見の方もいる。多くの野球ファンが信じているだけで、作詞者がそういう認識で歌詞を書いた、という確証は取れないらしいのだ。意味がはっきりしない以上、「ウォウウォウ」と同様に「オウオウ」は掛け声、勝利の雄たけびである、という可能性も一概には否定できない事になる。ただし、この場合は虎の咆哮ではなく、人の叫び声ではあるが...

それに「オウ」が大阪の意味ならば、今は阪神が球団名なのだから、歌詞も

♪ハ~ンハ~ン ハンハ~ン 阪神タイガース

と艶っぽいフレーズに変える必要がある。これだと意気が上がるどころの騒ぎではあるまい。
いずれにせよ、球団名はもう「大阪」ではないのだから、由来はともあれ、現行では「オウ」は雄たけび、勝ちどきのオウである、とするのが一番分かりやすいと思う。

ところで皆さんは『オー・シャンゼリゼ』という曲をご存知か。ダニエル・ビダルなどが歌ってヒットした、懐かしいフレンチポップスの名曲だが、これも多くの日本人は「オー!シャンゼリゼ」と歌っていたように思う。しかしこれは、フランス語で書くと

Aux Champs Elysées

となる。
だから歌詞から見ると「シャンゼリゼには」、あるいは「シャンゼリゼでは」という意味であり、感嘆の「おぉ」では無かったそうなのだ。
昔、浦和レッズに望月という選手がいて、レッズサポはこの曲のメロディで「オー、望月~」と歌った。つまり「おお」の意味として歌っていたことになる。
でも原詩と意味が違うから、あるいは取り違えていたからといっても、それが必ず悪い、って事ではないだろう。それはそれで文化として取り込まれているのだから...「スキヤキソング」だって酷い題名だけど、タイトル自体が印象に残って、多くの人々の胸にも刻まれたと思うのである。
 
2006年10月18日07:03

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2006年10月16日月曜日

大道・吉田修・川相、そして桑田...

南海ホークスの生き残り、大道も遂にホークスを戦力外ですか。うーん。
吉田修司も退団みたいだし、それにドラゴンズの川相も遂に現役引退です。歳を取れば、現役を退くのは当然といえば当然ですが、自分が若い頃からプレーを見守り続けた人たちですから、やっぱり寂しいです。

そういえば桑田はどうなるのか。
桑田も38歳ですよね。ということは、江夏がブリュワーズでメジャー挑戦したときより年上なんだなぁ。江夏はほんと、外見がおっさんでしたけど。
今年ドジャースで活躍した斎藤投手の例がありますので、ベテランでも働ける余地がある、と考えたのかもしれません。

大道にしろ川相にしろいまのスマートな選手とは違う、昭和の匂いを濃厚に残したプロ野球選手でしたね。
大道はまだ現役に未練があるようですが、歳は若いから当然でしょうね。

2006年10月16日07:21

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2006年10月12日木曜日

ヤンキース選手搭乗の小型飛行機がビルに激突

今日のお昼過ぎ、ニューヨーク・ヤンキースのコーリー・ライドル投手が乗っている小型飛行機が、ニューヨーク市内の高層アパートに激突しました。ライドル氏を含め、死亡者が出ています。

事故のあったのはマンハッタンの高級住宅地であるアッパーイーストサイドで、私が住んでいるアパートの近くです。建物自体は離れているので直接の影響はありませんが、ライドル氏が乗っていたというニュースを聞いて驚いています。飛行機はライドル氏自身が操縦していたみたいです。

ライドル氏は1972年にカリフォルニア州に生まれ、1997年にニューヨーク・メッツの一員としてメジャーリーグにデビュー。その後はメジャーの各球団を渡り歩き、今年のシーズン途中にフィラデルフィア・フィリーズからヤンキースへ移籍してきたばかりでした。通算82勝72敗の成績を残しています。
ヤンキースのチームメイトであるジェイソン・ジアンビーは、高校時代の同級生でもありました。

ヤンキースではかつての名捕手であり、チームのキャプテンだったサーマン・マンソン氏も飛行機事故で亡くなっています。

さっきからCNNを見ていますが、いまはライドルの双子の兄弟であるケビンが電話出演しています。

今日帰宅途中に、通りがかったレストランのテレビの画像を見ると、ESPNでライドルの写真が出ていたので「移籍かな」と思ったんですが、まさかお昼の事故と結びつくなどとは夢にも思いませんでした。

先週末にタイガースに敗退してシーズンが終了したことが、結果的には今回の事故に繋がったという事になります。1日でも前後にずれていたら、様々な要素が絡まって運命は変わっていたかも知れず、なんともいえない気持ちになりました。
チームはまた、代わりの先発ピッチャーを獲得せざるを得ませんが、彼の家族や友人には代わりはいないわけで、それが気の毒に思います。

それとやはり、考えないといけないのは、小型機だとこうやってニューヨーク市内に低空で侵入することが出来る、って事が広く知られてしまったことですね。
今回は痛ましい事故だったわけですが、これを逆手にとってテロに利用することは充分に考えられます。大型の旅客機をハイジャックするほどの衝撃はないにせよ、今後の課題になると思います。

2006年10月12日07:08

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2006年10月11日水曜日

史上最高のアスリートは誰か(1)

ヤンキースの三塁手、アレックス・ロドリゲスは今年もポストシーズンで期待された成績を挙げることが出来ず、チームをワールドシリーズ制覇へ導くことが出来なかった。ファンからの激しいブーイングに晒され、悩んでいる姿に、マリナーズ時代の颯爽たる若武者ぶりをダブらせることは難しい。彼が若き首位打者として来日したのは、いまからちょうど10年前の日米野球でのことだった。

ヤンキースのサードは、すっかり鬼門となりつつある。このチームが3連覇(1998~2000年)を達成した頃、誰がホットコーナーを守っていたかご記憶であろうか。答えは、スコット・ブローシャスである。1998年のワールドシリーズで活躍し、最優秀選手に輝いた選手だ。ダイヤモンドバックスと対戦した2001年Wシリーズでのプレーも、強く印象に残る人が多いだろう。

http://www.baseballlibrary.com/ballplayers/player.php?name=Scott_Brosius_1966

それでもブローシャスと、エーロドを野球選手として比べるのはやや愚問に近く、また彼らだけに勝敗の理由を求めるのは誤りだ。だが、個人成績自体ははるかに劣るブローシャスのいた時代の方が、現在のヤンキースよりもポストシーズンでずっと強かったというのは、野球というチームスポーツを考える上で、なかなか面白いトピックになるのではないだろうか。

さて、ロドリゲスが入る前の2003年シーズン、サードは最初ロビン・ベンチュラらが守り、後半はアーロン・ブーンが守っていた。ブーンはリーグ優勝を決めるサヨナラ本塁打を打ったことで長く記憶に残る選手となったが、オフにケガしたことで翌年のプレーが絶望的になり、チームはアルフォンソ・ソリアーノを放出してまでロドリゲスを獲得した。この時から、ヤンキースとエーロドの不幸が始まる。

だが、ちょっと待って欲しい。本来ヤンキースのサードは、別の選手が守るはずになっていた。それはミシガン大学でフットボールのクォーターバック(QB)として活躍していた、ドリュー・ヘンソンである。
後にペイトリオッツのQBとしてスーパーボウルを制覇したトム・ブレイディと、名門ミシガン大のエースの座を争ったヘンソンは、秋は大学でフットボールをプレーしながら、夏はヤンキース傘下のマイナーでプレーしていた。この時点では、彼が卒業後メジャーに進むのかか、あるいはNFLへ行くかはまだ分からなかった。もし野球を選択した場合、ジーター&ヘンソンという超大型の三遊間を結成することは、ニューヨークのファンにとっては大きな楽しみとなっていたのだ。

いったんはレッズに放出されたヘンソンだが、再びヤンキースへと買い戻されて野球に専念、マイナーリーグでのプレーを続ける。しかし粗い打撃はなかなか修正することが出来ず、目立ったような進歩を見せることは出来なかった。メジャーでも、2002・03年とほんの少しだけプレーしたが、通算で1安打しか記録することが出来ず。結局、ヘンソンは伸び悩んだ野球の道を諦めて、フットボールへの進路変更を発表した。2004年のことである。

紆余曲折を経てダラス・カウボーイズに入団したヘンソンだが、彼はここでも思ったような成績を残せず、NFL欧州リーグでプレーした後、今年のシーズン開幕前に結局解雇されてしまう。最近、ミネソタ・ヴァイキングスと契約したが、スター選手への道は遠そうだ。野球とフットボールの兼業選手として、高校、大学とあれだけ輝いていたヘンソンが、そのどちらのスポーツでも苦しんでいるのを見るのは全く予想できなかったし、なんとも残念なことだ。

今季のア・リーグ首位打者を獲得したツインズのジョー・マウアーは、高校時代はやはり国内屈指の優秀なQBだったが、有力大学の誘いを蹴ってプロ野球の世界に進み、若くしてメジャーでの成功を収めた。
またスタンフォード大学時代には、やはりヤンキースのマイナーでもプレーしたジョン・エルウェイは、逆にプロフットボールの道へ進んでデンバー・ブロンコスに入団。スーパーボウルを2度制覇する、リーグ屈指の選手として現役を引退している。彼らのような兼業選手にとっては、自分にとってベストのスポーツを選択することがどれだけ大切であり、そしていかに難しいか、ということであろう。


(続く)
 
2006年10月11日06:13


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2006年10月1日日曜日

World Rugby Partnership

マイミクのドンドコ・タカハシさんが発行されている、日本で唯一?のラグビーリーグ(13人制)に関するメールマガジン「ワールドラグビー・パートナーシップ」最新号が発行されました。


私ダイスポも、2008年に開催が予定されている、ラグビーリーグ・ワールドカップに関する連載コラムを持たせていただいております。今回はNZ代表「キーウィズ」について取り上げました。

さてタカハシ編集長はただいま、豪州はシドニーにご滞在中のはず。実は明日、世界最高のラグビーリーグ・トーナメントであるNRL(ナショナル・ラグビーリーグ)の決勝戦が、現地のテレストラ・スタジアム(シドニー五輪のメイン会場)で行われるのです。編集長はお忙しい中、この決勝戦を毎年スタジアムで生観戦されています。

今年の対戦カードは、ブリスベン・ブロンコスvsメルボルン・ストーム。100年近い大会の歴史の中で、史上初めてシドニーに本拠地を置く球団が出場を逃すという、衝撃的な顔あわせによるファイナルになりました。
またご帰国後、編集長からもホットな現地レポートが届くはずです。どうぞ、お楽しみに。
2006年10月01日01:11
 
 
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My Winding Path to English Mastery