2007年9月17日月曜日

プレミアシップ開幕

【国際ラグビー情報ノート】

ワールドカップ一色のラグビー界ですが、イングランドの国内リーグ、ギネス・プレミアシップもひっそりと?土曜日に開幕しました。

いや、ひっそりでも無いですね。開幕戦ダブルヘッダーの行われたトゥイッケナムには、4万人近い観衆が詰めかけたようですからね。
各チームとも、代表メンバーを欠いてはおりますが、そんな中試合に臨んだ欧州チャンピオンのワスプスが、サラセンズに敗れて黒星発進となりました。
また日曜日に行われたリーズ対グロスター戦では、ラグビーリーグから転向したグロスターの超大物ウィング、レスリー・ヴァイニコロ(写真)が登場。いきなり5トライを挙げてチームの勝利に貢献するという、なんとも衝撃的なデビューを遂げています。

2007年
09月17日
11:50

2007年9月11日火曜日

リーグW杯の失敗に学ぶ

今回も20カ国の参加で行われているラグビーW杯だが、やはりグループリーグではミスマッチの連続。その筆頭が日本というのも残念なのだが、これは海外から見れば、強化に失敗している日本の方が悪い、ということになる。
実際、アルゼンチンのようにかつては日本も善戦していた国が、開催国フランスを破るという金星を挙げているのだ。

そこで、本大会の参加国数が次回2011年のW杯から削減される方向で動きそうだが、私は賛成である。いまのラグビーの普及状況を思えば、やはり16カ国が適正な数字であろう。
AB両グループの分離開催が出来るのならばなお良し。その場合は、12カ国×2グループでオッケーだと思う。

Aグループ=イングランド、フランス、ウェールズ、南ア、オーストラリア、NZ、スコットランド、アイルランド、イタリア、アルゼンチン、サモア、フィジー

Bグループ=カナダ、トンガ、米国、ルーマニア、日本...

というところであろうか。
とにかく試合数ばかり多くなって、ミスマッチが乱発されるのは好ましくない。適切な対戦相手と戦うのがベターなはずだ。

どうもラグビーは、ワールドカップ開催では先駆者である、13人制ラグビーリーグの失敗に学んでいないような気がする。
早くからプロ化へ移行していたリーグでは、1950年代から既に「ワールドカップ」と称するイベントを定期的に行っていた。だが、リーグというのはまったく世界的な普及が行われていない競技で、実際に参加していたのは英国(グレートブリテン=ラグビーのライオンズに相当)、フランス、豪州、そしてNZの4カ国しかなかった。つまり、現在のトライネーションズ・シリーズに毛が生えたようなものだったのだが、ここに途中から力を伸ばしてきたパプアニューギニアも加入し、5カ国参加の大会になった。この程度の規模の大会ではあったが、試合自体はなかなか面白く、見所のあるトーナメントとして機能はしていたのである。

この調子で、内輪受けの大会を粛々とやっておけば別に問題なかったのだけれど、1995年のセンテナリー(リーグ創設100周年記念)大会から、様相が一変する。この頃にはリーグもまだ、ラグビーユニオンから選手を多く引き抜いていた時期であり、世界的に知名度の高い選手も多かった。そしてラグビーW杯が順調に発展してきていた危機感からか、一気に参加国の拡大を図ったのである。

結果として、1995年のリーグ・ワールドカップでは、一気に倍増の10カ国が参加した。とはいえ、英国はイングランドとウェールズに分かれてしまい、やや弱体化。さらにフィジーやトンガ、サモア、また南アといったラグビーでは強豪の国々も加入したが、優勝を争うような力は当然、備えてはいなかった。
さらに2000年大会では、ロシアやアイルランド、クック諸島、レバノンらが水増しで加入。当然のごとく大差の試合が乱発されて、ファンの関心はあっという間に低下してしまったのである。大会は盛り上がりに欠けた。

リーグは、この時の痛手からようやく立ち直り、来年には実に8年ぶりのワールドカップをオーストラリアで開催する。もはやユニオンのW杯に大差を付けられてしまった形なのだが、この大会が成功するという保証はまだ無い。同じ轍をラグビーでも踏んでしまうのか、それとも何か対策を打たれるのか。
 
2007年
09月11日
01:16
 
 

2007年9月10日月曜日

最初の週末を終えて...

【ラグビーW杯】

というわけで、日曜日の試合も全て終わりましたね。南ア対サモア戦は、後半の途中までしか見ませんでした。ハバナはハットトリック+1ですか、さすがですね。南アは審判に助けられた部分もあり?

またモンゴメリーの拙いタッチキックから、サモアにあっさりとトライを奪われたのですが、それ以外はほぼ危なげない内容の勝利を収めています。
サモアはよく頑張ったと思うし、不運な面もあったと思いますけど、スコアの面でもうちょっと食らいついて欲しかったですね...イングランドとの試合が2位を決める試合になると思いますけど、ウィルコが万全の体調で出てくれば、あっさりイングランドが勝ちそうな気がしますね。

アイルランド対ナミビアの試合は見ませんでした。しかし、スコアを見ると...イカンですな、これは。「死のグループ」に入っているのに、ナミビア相手にもたつくようでは先が思いやられませんか。

まぁ開幕戦からいきなり波乱の幕開けで、なかなか面白い試合が続くワールドカップ。とはいえ、最初の週末からこんなに興奮して見ていては、準決勝辺りで息切れしてしまう危険性も高い...ちょっとペースダウンしよ。
 
2007年
09月10日
07:15
 
 

2007年9月9日日曜日

イングランド対USA

【ラグビーW杯】

前半しか映像は見られなかったんですけど、後半は1トライずつ挙げたって所でしょうか。
ウィルコのいないイングランド、やっぱり調子よくないですね...アメリカ相手にこの内容じゃダメッしょ。南アはおろか、サモアにもやられそうです。
ただ、少なくとも前半終了間際までは、殆ど差を感じさせない展開でした。レベルはともかく、これ6ネーションズだよと言われれば、なんとなく信じてしまいそうな試合です。それだけアメリカも気持ちで負けず、イングランド相手に当たり負けしていない印象でした。
少なくとも日本対豪州みたいに、クラッシュした時点で明確な力量の差がある、という感じはまったくありません。結局ラグビーとは、パワーとコンタクトプレーのゲームなんですかね...

そうだとすると、現状の国際ラグビーにおいては、ジャパンよりアメリカのほうが生き残る余地はありそうです。
ラグビー文化が無いに等しい、アメリカにすら勝てそうにない日本ラグビーに、果たして未来はあるのでしょうか。フィジー戦は、やはり重大な戦いになりそうです。

アメリカ(勝ち点0) 10-28 イングランド(勝ち点4)
 
2007年
09月09日
04:41
 
 
 

2007年9月8日土曜日

ジャパン緒戦、vs豪州

【ラグビーW杯】

日本 3-23 豪州(前半終了)

ワラビーズもちょっとエンジンかかっていませんな…やはり実戦から遠ざかっているからか、エラーが結構目立ちました。
日本は接点でのパワーの違いが明白ですけど、なんとかトライをとりたいですね。

日本(勝ち点0) 3-91 豪州(勝ち点5)

後半はまったくの壊滅状態でしたね。
前半ワラビーズの調子が悪かっただけで、内容は予想通りの100点ゲームでした。特に無抵抗状態であっさりトライをとられ続けたのがよくない。

いくらBチームとはいえ、これはさすがに印象悪すぎです。おそらく、次回W杯の参加国数が減らされる要因のひとつになるでしょう。
 
2007年
09月08日
23:38
 
 

開幕戦から波乱

【ラグビーW杯】

フランス(勝ち点1) 12-17 アルゼンチン(勝ち点4)

アルゼンチンが開幕戦で、開催国フランスを破る大波乱の幕開けです。
前半は、フランスが押されっぱなしの展開。決定的チャンスをほとんど作る事ができず、サンドニのスタッド・ド・フランスを埋めた8万大観衆も静まり返っていました。

後半は野人シャバールやミシャラクを投入、反撃に出ますが、遂にアルゼンチンからトライを奪うことさえできませんでした。
勝負に負けても試合で勝つ可能性はありましたけど、フライハーフで先発のダヴィド・スクレラとミシャラクが後半、クルーシャルな場面でのPGをそれぞれ外してしまいました。
ああいうミスが出ては、国際試合では負けますね。
まだまだ気が早いですけど、もしフランスがグループ2位に回ったら、QFでグループCの勝者、つまりオールブラックスと対戦。しかもこの試合だけフランスではなく、カーディフでの開催です。

今日の試合見て、NZの連中はどう思ったかな。


2007年
09月08日
05:52


2007年9月6日木曜日

ワラビーズ本気!

【ラグビーW杯】

日本戦に臨む、豪州代表のメンバーが発表になりました。
FBはヒザじん帯の負傷から復帰のレーサム、またミッドフィールドは、主将のモートロックがギタウとのコンビで務めます。
ハーフはグレーガン、そしてファイブエイスはラーカムのベテラン揃い、さらにトゥキリやジョージ・スミスも先発と、これは洒落にならないメンバーですよお客さん!

対するジャパンはBチームで臨むと思いますので、100点差ゲーム確定?
「だからジャパニーズはダメなんだよ~」とルー大柴に言われないように頑張ってください。

【豪州代表メンバー】
1. Matt Dunning, 2. Stephen Moore, 3. Al Baxter, 4. Nathan Sharpe, 5. Dan Vickerman, 6. Rocky Elsom, 7. George Smith (vc), 8. Wycliff Palu, 9. George Gregan (vc), 10. Stephen Larkham, 11. Lote Tuqiri, 12. Matt Giteau, 13. Stirling Mortlock (c), 14. Adam Ashley-Cooper, 15. Chris Latham.
Reserves: 16. Adam Freier, 17. Guy Shepherdson, 18. Hugh McMeniman, 19. Stephen Hoiles, 20. Berrick Barnes, 21. Drew Mitchel, 22. Mark Gerrard.

まぁ日本戦ということを抜きにすると、ちょっとワラビーズはスケールダウンしているというか、世代交代が上手く行ってない印象がありますね。
バックスはウェンデル・セイラーやマット・ロジャーズがいなくなりましたし、FWもイールズやオファフェンガウ、ケフなどがいた時代に比べると、ちょっと迫力に欠けているような印象もあります。

ただ20番のべリック・バーンズ、彼もリーグからのクロスコード組なんですけど、今回のW杯スコッドに抜擢されて日本戦のメンバーに選ばれました。まだ21歳と若い彼がプレータイムをもらえたら、溌剌としたプレーに注目してみてください。

2007年
09月06日
00:31

2007年9月4日火曜日

ウィルキンソン、初戦欠場

【ラグビーW杯】

イングランド代表フライハーフのジョニー・ウィルキンソン(ニューカッスル)は、火曜日の練習中に足首をひねってしまい、グループリーグ初戦のアメリカ戦に欠場が決まりました。
うーん、どうしてこんなにケガをしてしまうのか...
 
ウィルコの代役は、バース所属のO.バークリーが指名されました。
ベテランCTBのマイク・キャットが先発。またジェイソン・ロビンソンやダラーリオなど、相変わらず2003年の優勝メンバーが多いですね。
元ラグビーリーグ全英代表主将のアンディ・ファレルも控えで選ばれていますけど、この人もまたベテランです。
2007年
09月04日
22:09

 
ウィルコ続報ですが、どうもアンクルの負傷が意外に重いかもしれません。
来週の火曜日には、対南ア戦の出場メンバーが正式発表されるんですが、それまで彼の出場可否については様子を見るようです。今の段階では、2戦目から出場できるという保証はまだない、ということですね。
いまは治療がうまく行くことを祈るばかりです。

2007年
09月06日
00:21

カナダ、堂々のベスト8入り狙い

日本と同じグループに入ったカナダ代表。1991年の第2回W杯ではベスト8に進出し、オールブラックス相手に一歩も引かないガチンコ勝負を演じて話題となりました。当時の中心選手だったグレン・エニスは、サントリーでもプレーしましたね。

そのカナダを今回率いるリック・スギット監督は、今大会でも1次リーグ通過、準々決勝進出を目標にしていることを明らかにしました。カナダには欧州でプレーしている選手もメンバーに含まれており、非常にポジティブムードで大会を迎えるようです。
日本のように1-2勝が目標ではありません。ずばり、ウェールズにも勝って3勝を挙げよう、ということなのです。

しかしこの発言、当然ウェールズが黙って見逃すはずがない。ラグビーユニオンとリーグの両方でウェールズ代表として活躍した、かつての天才SOジョナサン・デービス氏がさっそく反論しています。
ただ日本戦と違って、ウェールズはカナダとフランスで対戦(9/9、ナント)なんですよね。そこはちょっと、スコア的にもつれる要素になるかもしれない。

でも...カナダといえば、日本が1勝を見込んでいる相手ですからね。そんな活躍されると、ちと困ります。

Canada target quarter-final spot
Canada coach Ric Suggitt has targeted a quarter final place for his side ahead of the 2007 Rugby World Cup.
 
 
2007年
09月04日
12:08
 
 

ミシャラク、エリサルドは控え

【国際ラグビー情報ノート】

ワールドカップ開幕戦のアルゼンチン戦に臨む、フランス代表のメンバーが発表になりました。
注目のフルバックはセドリック・エマンス(トゥールーズ)。彼は主にウィングでプレーしている選手であり、この起用がどう出ますか。

なおハーフバックスは、ピエール・ミニョニとダヴィド・スクレラのコンビとなりました。


【フランス代表出場メンバー】

Cedric Heymans, Aurelien Rougerie, Yannick Jauzion; Damien Traille, Christophe Dominici; David Skrela, Pierre Mignoni; Olivier Milloud, Raphael Ibanez (capt), Pieter de Villiers, Fabien Pelous, Jerome Thion, Serge Betsen, Remy Martin, Imanol Harinordoquy.
Replacements: Dimitri Szarzewski, Jean-Baptiste Poux, Sebastien Chabal, Julien Bonnaire, Thierry Dusautoir, Jean-Baptiste Elissalde, Frederic Michalak.
 
2007年
09月04日
02:05
 
 

2007年9月2日日曜日

ヘイスティングス会長

【国際ラグビー情報ノート】

スコットランド代表の名フルバックとして活躍したギャビン・ヘイスティングス氏が、エディンバラ・ラグビー(マグナーズ・リーグに所属)の新会長に就任しました。
あまりいいニュースの少ないスコットランドのラグビー界ですけど、彼のような世界的知名度の高い人が頑張って盛り上げてくれると良いですね。

2007年
09月02日
14:42

My Winding Path to English Mastery